タケシの話① 〜宅配便編〜

こないだタケシは宅配便の人に、
「支払いはキャッシュレスできますか?」
って聞いたんです。
すると相手はまさかの、
「キャッシュレスって何ですか?」
タケシ「え、あ…えっと…現金以外ですよ。カードとか」
説明したらようやく通じて、
「使えません」
と返ってきたそうです。
タケシは思った。
(キャッシュレス知らないとか…ちょっと笑えるな)
と。
で、この出来事をSNSに投稿したり、仲間内で語って盛り上がってたんですね。
タケシの話② 〜免許更新センター編〜
数日後。
タケシは免許更新へ。
流れ作業で案内され、支払コーナーへ到着。

エネキーで払うつもり
EneKeyは持ってるな、
タケシはポケットの中を確認してつぶやきました。
そう思っていたら、案内の女性がだしぬけに、
「キャッスレスですか?」
と聞いてきた。
タケシ「……えっ?」
脳内、突然のフリーズ。
キャッシュレス=現金以外
そんな単純な式が出てこない。
ついこの間あれだけ偉そうに語っていたのに。
数秒後、ようやく回路がつながり、
「あ、キャッシュレスです…です」
と答えるタケシ。
その瞬間ふと思った。
お土産屋さんの
「現金のみでお願いします」
って、なんて日本人に優しい表現なんだろう…と。

【解説】
言葉というのは、
「知っている」だけでは使いこなせません。
脳はまず“音としての言葉”を受け取り、
そのあとで“意味の回路”につなげることで
ようやく理解にたどり着きます。
ところが、この意味回路は
普段どれだけ使っているかで太さが変わる。
つまり、
何度も聞かされている言葉は
反射のようにスッと理解できる一方、
知っているはずなのに、
めったに使わない言葉は回路が細くなり、
つながるまでにワンテンポ遅れる。
今回のタケシくんは、
「キャッスレスですか?」と聞かれる→キャッシュレスは現金以外→僕の持っているのはEneKey→つまり、現金ではない→だからキャッシュレスである。
理解できるまでこのような思考の流れがありました。
まさに“知っているけど理解が遅れる言葉”の典型例ですね。
そしてここで大事なのが——
言葉の理解を早くしたいなら、
記憶と同じで「繰り返し」と「予測」が鍵になる。
ということ。
そう、記憶力の向上とまったく同じ仕組みなのです。
『つまり、何度も聞かされている言葉は反射でわかるようになる。
知ってても使わなくなった言葉は回路に繋がりにくい、よって理解が遅れる。
言葉の理解を早くするには繰り返しと予測が重要だったんです!』
#日常の気づき #今日の小話 #言語の不思議




