小学生のまこたちが、休み時間に父親のことを話しています。
生徒 a
「うちのパパはピアノをひくのよ」
生徒 b
「わたしのパパなんか油絵を描くんだから!」
冥冥も負けじと身を乗り出します。
冥冥
「私の父は功夫の師範をやってるんだ」
みんな得意顔でそれぞれの自慢を語る。

まこ
「アタイのオトウなんか、毎日少しずつだけどいろんなことをしているんだぜ!」
生徒 c
「まこちゃんのお父さんって見た目が怖いわよね」
ヒソヒソ
生徒 d
「何だかあくどい商売をしているって噂だけど」
ヒソヒソ
まこ
「そんなことないんだから!」
生徒 a
「じゃいったいどんなことをしているのさ」
生徒 d
「何をやってるんだよう」と憎さげに言った
[まこが語る父親の習慣]
まこ
「ええと、まず朝きっちり5時から近所をロードワーク、帰ったら唱題を5分唱えてる、次にパソコンを開いてSNSで一つポストします、そのままパソコンで世界の名所画像シリーズを1枚作るの、次にFXのチャートをしばらく睨んで何か考えた後、動画の編集を始めて5分程度行ってからパソコンを閉じ、紙に漫画の絵を一つ落書きします。次はゲームね、二角取りを一面やったあと、チェスの対局を2手か3手して保存するの。それからトランプの並び順を記憶して、素数又は円周率をブツブツ復習をして、あと漫画や小説も1ページ読んで、アニメも一話の半分だけ観る、その後ラノベを書くんだけどこれはまぁ進まなかったり1行だけだったりなんで…最後にブログの更新もあるのよ。後はええとエビさんのお世話もするんだから」
一瞬シーンとした。
(何その脈絡のない過密スケジュール⁉)
生徒 c
「そういうのを飽きっぽいといわない?」
生徒 d
「あれこれ手を付けるより一つのことに秀でなさいってうちのお爺さんも言ってたわよ!」
まこ
「浅く広くいろんなことをするのもいいじゃないの」
その他の女の子
「でもちょこちょこしたところで何になるのよ?」
まこ
(ほんとに何になるのかしら……?)
[歌川先生の解説]
その話をたまたま近くで聞いていた歌川洋先生は「ほう」と感心してこう言いました。
歌川先生
「まこちゃんのお父さんすごいでんな!」
(語尾がへんてこなのはこの人の癖)
まこ
「あっ、せんせえ♡」
歌川先生
「それは決して浅く広くではなく、脳科学として理にかなっていんだ」
歌川先生は黒板に大きく書きました
『シナプスの可塑性』
歌川先生
「みんな、まこちゃんのお父さんは決して飽きっぽいのとは違う。
これは脳科学的にいうと『あえて脳に違う種類の刺激を与え続ける』という
高等テクニックだ。
運動をして、FX(数字)を考え、お絵かき(芸術)をする
異なる要素の素材を組み合わせることで全く新しいアイデアが生まれる、
これはデボノの提唱したシンクタンクの考え方にも通じているんだ。
さらに『マイクロ・ハビット(小さな習慣)』と言って、
低負荷の作業を続けることで成功率を上げることが出来る。
だから、たとえ一日五分でも年間にすると、なんと数十時間にもなる、
これが継続の大きな効果なんだよ!」
一つのことを極めるのもいいことですが、
近年はのような多動性のすごさが科学的に注目されています。
まこちゃんの父は異常な数のタスクを毎日こなす変態的天才なのですね。
生徒たち
「何だか難しいけど先生が言うのならすごいのかもしれないな」
【結び】
皆が感心してくれたので、今日のまこちゃん鼻は高々です。
夕日を背に意気揚々と帰宅するのでした。
おしまい

いかがでしたでしょうか。
あなたにも自慢できる習慣がありますか?




