才能の差より、“続ける力”のほうが強い。
心理学で紐解く、やる気を保つ8つの秘訣。
🎨① ほんの少しでいいから
聖羅
「絵の練習を始めたけれど、毎日一時間はやらなきゃって思うと気持ちが重くなってきたようん」
音
「じゃあ最低1分だけやると決めて、手をつけてみなさい」
聖羅
「1分でいいの?」
音
「そう、始めれば脳が勝手に動き出し。 やる気は“始めた後”に出てくるのよ」
心理学的根拠:作業興奮(Activation Energy & Zeigarnik Effect)
人間は「始める」までに最もエネルギーを使います。一度手をつけると、脳が「作業興奮状態」になり、やる気が自然に湧いてきます。
#作業興奮 #継続の心理学
🎨② 途中でやめましょう⁉
聖羅
「1日1枚を目標に絵の練習を頑張ってるけど、次の日はエネルギーが切れたみたいになるのよねえ」
音
「それは続け方が悪いのよ。完成の少し手前で、その日は終わらせてみなさい。」
聖羅
「えっ、それホントなの?」
実はこれ、心理学的にも理にかなっています。
「完成の少し手前でやめる」というのは、心理学的に有名なツァイガルニク効果(Zeigarnik Effect)を活かした継続法です。未完成で止めると“続きが気になる”——脳が勝手に再開したくなるのです。
#ツァイガルニク効果 #継続の心理学
🎨③ 休んでから戻る
聖羅
「あーあ、またサボっちゃった…アタシもうダメかも。」
音
「休んでもいいの。大事なのは“戻ること”よ」
聖羅
「間を開けたらそれまでの努力も意味がなくなる気がして……」
音
「いやいやいやいや、やめたら本当に意味がなくなるけど、再開したら継続なのよ」
📘心理学的根拠:セルフ・コンパッション(Self-compassion)と再開効果
- 「完璧主義」よりも「自分を許す」姿勢の方が長期的な継続率が高い。
- 一時的に中断しても「再開」できれば、脳の中では習慣回路(基底核)は途切れない。
- つまり「休む=失敗」ではなく、「戻る=継続」。
ポイント:「続ける」より「戻る」方が脳に優しい。
#セルフコンパッション #継続の心理学
🎨④ 完璧を目指さない。100か0思考をやめ、20%にする
聖羅
「うっ今日の絵はなんか色が違う、線も微妙、ホラーみたい……もうやめたいっ!」
音
「最初から完璧なんて無理よ。20%できたら合格」
聖羅
「えっ、そんなに低くていいの?」
音
「完璧を求めるほど脳は動かなくなってしまうんだから。不完全で動ける人が結果的に続くのよ」
📘心理学的根拠:完璧主義と失敗回避動機(Perfectionism & Avoidance Behavior)
「不完全でも進む人」が最終的に成功率が高いという研究もあります(Carver & Scheier, 1998)。
「完璧にやらねば」と思うほど、脳はストレスを感じて回避行動を取ります。逆に「20%でOK」と思うと、心理的ハードルが下がり、行動の起点が増えます。
#完璧主義の罠 #オールオアナッシング #継続の心理学
🎨⑤ 比べない勇気
聖羅
「あーあ見てよ、あの子と比べると全然へたっぴいよね。
やっぱり才能が違うのかな」
音
「上手に見える人もね、そこまでに何百、何千時間も描いてきたのよ」
聖羅
「でも、追いつける気がしないし…」
音
「比べるなら“昨日の自分”にしなさい。
他人は敵じゃない、あなたの努力を映す鏡よ」
心理学では“社会的比較理論”と呼ばれています。
他人と比べるほど自己評価が下がる。しかし、過去の自分と比べるとモチベーションは上がります。
#社会的比較 #継続の心理学
🎨⑥ 取り組みやすくする
聖羅
「今日も取り掛かるまでが本当に大変で、やっと始める前に(うー)と感じちゃった。」
音
「それなら、机の上にスケッチブックを開いたまま置いておきなさい。」
聖羅
「それで本当に変わるの?」
音
「人は意志よりも環境に影響されるのよ。大変な作業も、目に見える場所にあるだけで効果が倍増するんだから。」
📘心理学的根拠:環境設計(Choice Architecture)と習慣のトリガー(Cue)
- 人間の行動の約40%は「意識」より「環境」に支配されている。
- すぐ手が届く場所にあると、「行動の抵抗」が減る。
- 「行動のトリガー(きっかけ)」を可視化すると、習慣が定着しやすくなる(BJ Foggの行動モデル)。
- 「準備してからやろう」と思うと、脳が「やった気になる」(ドーパミンの早期放出)。
- 結果として実行前に満足してしまう。
- 逆に、「今あるもので始める」人ほど、行動量・経験値が増え、修正も早い。
🔴「ちなみに、20秒ルールという習慣の法則があって、始めるまでに20秒短縮できれば、その行動が習慣化するんだって!」
ポイント:「意志」より「環境」が続ける力を生む。
#トリガー効果 #継続の心理学
🎨⑦ 道具にこだわらない
聖羅
「へへ、いい作品は最高の画材から生まれるのよ、というわけでまずは道具選びにこだわったのだ」
音
「それ、準備の罠っていうのよ、やる前に満足して終わったでしょ」
聖羅
「言われてみれば何も進んでいないかも……」
音
「準備は20%で十分、残りは自然に後からついてくるのよ」
📘心理学的根拠:準備行動の罠(Preparation Fallacy)と現実行動理論(Implementation Intentions)
ポイント:「始める道具」より「始める行動」を重視する。
#準備の罠 #継続の心理学
🎨➇ 分散の力 まとめてやらない勇気
聖羅
「今日は予定を飛び越して、
おじいさんの絵と犬の絵を二つ書いた、
気が付くと6時間も経っていた。
どっと疲れたけれど一度にやり切った気がする」
音
「それが挫折のもとよ」
聖羅
「えっ、一度にたくさんやった方が上達するんじゃないの?」
音
「明日出来ることを無理して一度に行うのは逆効果、
少しずつ分けてやる方が実は効率がいいのよね。」
心理学では“分散効果”と呼ばれます。
一度に詰め込むより、毎日あるいは毎月一つずつ。
時間を味方にする方が記憶も定着しやすい。
仕事も同じで、無理して一度にやると脳に負荷がかかり見落としがちになり、業務効率が落ちるのです。
#分散学習 #継続の心理学
🌸エピローグ:1年後の聖羅
「最初は1分も続かなかった聖羅が、1年後――」
聖羅
「音ちゃん!聞いて!私の絵、市の選考会で表彰されたの!」
音
「やったじゃない。続けた人にだけ見える景色よ」
小さな工夫を積み重ねた1年。
続けることが“才能”を育てるという、心理学の証明。
継続の心理学 #行動科学 #習慣化 #努力の天才 #成長マインド #コツコツの力





