防府に訪れると、母の家の近くに「トライアル」と「ディオ」が隣接している光景が見られます。
その光景を初めて目にしたとき、少し不思議に感じました。どちらの店舗も、手頃な価格を武器にした大手ディスカウントストアです。普通に考えれば、似たような性質のお店が近くにあれば、顧客の奪い合いが激しくなり、一方が潰れてしまうのではないかと思います。
しかし実際には、どちらのお店にも一定の車が停まり、賑わいを見せています。
この現象は、私の身近な場所にも見られます。よく利用する「クリエイト」の向かいには、「コスモス」というドラッグストアが堂々と構えていますが、こちらもどちらか一方だけが存続するという結末には至っていません。
ここで、ふと思ったのですが、後から出店を決めた企業は、「同じようなお店が近くにあるから、参入は難しいだろう」と考えなかったのでしょうか。
私自身もかつてネットで小売業を行った経験があります(結果としては挫折しましたが)。それにもかかわらず、身近な実店舗の商売が持つこうした「仕組み」に気づいていませんでした。日常的な光景でありながら、その背後にある戦略的な意味を理解していなかったのです。
街には、私たちがまだ解読できていない教科書がたくさん転がっているのかもしれません。
逆に言えば、「コンビニ」や「ガソリンスタンド」も、「周囲にライバル店がないから、ここに出せば100%成功するだろう」と安易に考えて出店し、失敗してしまうケースもあります。
そして何より、根本的な問題として、ライバルの有無にかかわらず、肝心の「ラーメン屋」の味が美味しくなかったり、すぐに飽きられてしまったりしては、商売として何の意味もありません。
しかし、世の中には、自分自身の店がすでに終わり(寿命)を迎えていることに気づかず、『ライバル店』を妨害するというケースの話があったのを思い出しました。(笑)






