【28話】青空のあとで、闇に潜むもの
[壁の傷:ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶ ⅷ ⅸⅹⅺⅻⅰⅱⅲⅳⅴⅵ ⅶ ⅷ ⅸⅹⅺⅻ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳⅵⅴⅵ ⅶ ⅷ]
1青空
久しぶりに青空の下で深呼吸をした後、次は再び闇に隠れていた。
数日前。
『癒しのマミねいちゃん』で、ショコという雑誌記者から興味深い話を聞いた。
『以前、ドローンで撮影した映像には何も映っていないのよ』
あなた、手がかりを見つけてくれない?
十本の指を見せたことが事の始まりだった。
ましろは震える手で入口近くに身を潜めていた。
懐の四郎も足元のガスもおとなしく縮こまっている。
辛抱を重ねていた頃、何やら不穏な気配が漂ってきた。
来たか!
緊張感に耐えられなかった。
ン?
男のようだ、しかも三人ほど……
ヒソヒソ
音を立てるな…宝があるのはこの辺りだぞ…
ましろは服の中を叩いた『オイ四郎、お前見てこい』
赤い舌を出してシルシルとそれは出て行った。
チセイ『今日は賑やかな夜じゃのう』虚空の観測者には誰も気付かない。
次の瞬間…
………シーン
『アレッ、誰もいない』
アカン、嫌な予感…その場から逃げたいっ
四郎はどこだ?
不安になって固まっていたら、次は何かが地面の下から放り出されてきた。
静かになってから、恐る恐る近づく。
あっ四郎!
「硬直して転がっていた四郎を拾い上げようとした瞬間、ましろは『それ』を見てしまった。言葉にならない恐怖に背筋が凍り、ただ四郎を抱えて這うようにガスとその場から逃げ出した。」
2執着
ショコ
『まさか、それ本当なの?』
ああ、ボクは運が良かった、でなければここにはいなかっただろう。
もうこの仕事はコリゴリだよ。
「じゃあ、誰か代わりの者を紹介して」
数日後
岩陰に潜んでいたのはミュラだ。
『ましろの言ったことは、本当なのだろうか?』
(証拠の品を取ってきて!)
だが、ましろの言うようなものは何も見当たらない……
やっぱり帰ろう
そう思ったとき、
流れるような赤い髪、左の頭には一本の角。ミュラは息を呑んだ。あの人だ。
手にはずっしりとした黒い袋、しかし彼女は重さなど感じていないかのように指先で軽々と運んでいた。
あれはいったい?
ミュラは動けなかった。
凍ったまま息を潜めていると、あの人が帰ってきた。
そして消えた。
(良かった、気づかれなくて…)
ガス!
動けるようになったガスは行こうとする。
『アタイも行く!』
ガスの行く先はある場所だった。
『あっ、あれだ』
真っ黒の袋が一つ、そこに置いてあった。
ミュラは周りに人がいないことを確認して、『それ』を持ち上げた。
3[アパート]
というわけで、これなんだよ。
マミ
『あっ、ワタシは無関係なんだからね!』
視線を袋に向けて言った。
ゴクリ、開けよう
ガサガサ、あっ『グッドガイ人形』「船長って書いてある」
マミ「かわいい」
彼女の趣味だろうか?
飽きたのかな……
マミ
「もったいない」そう言って抱き寄せた。
ミュラ
「あんたもたいがいだな」
その下も見てみよう。
「なんだこれは?」
なにやら紙を燃やした灰のようなものがビニール袋に入れられていた。
魔術に関係するものかもしれない……
さらに底を覗いた。
「あっ、これは!」
高級な『きんつば中田屋』の箱だ!こだわりのあるお方だね。
オイ、まだ2つ入ってるぞ!
えっ、本当だ!
賞味期限も切れていないのに。
『食べ物を粗末にしないこと』
「パクッ、パクッ」
と、二人は上品な小豆の塊を口に放り込んだ。
うまい、うまい。
喉を通り過ぎるこだわりの甘みを噛み締めていた、その時、何とも言えない奇妙な浮遊感が脳を襲った。「床が急激に遠ざかり、自分の体が綿のように軽くなるような浮遊感」
ミュラ
「なんだか天井が高くなったな」
マミ
「違う。テーブルが大きくなってる」
気がつくと、目の前にいるガスが巨大な姿で見下ろしていた。
「うわ!お前デカくなったな」まるでスフィンクスのようだ。
巨大なガスが首を傾げる。
さっきまで可愛かったはず?のグッドガイ人形が、今や見上げるような巨大な怪物のようになって横たわっている。
ゲゲ!大きくなったのはガスだけではない、
「チュウ」(ちゅう太郎の声)
マミ
『助けて』
『ごめんなさい』
騒ぎを聞きつけてましろが入ってきた。
ましろ
「どうしたの!?」
『助けて』『助けて』
「……うるさいな」
と言いながら部屋を見回す。
声はするのにいないぞ。
「あっ」
哀願する二人に気づいたのはしばらくした後だった。
【28話終わり】
- 現在のレベル:加重 80kg 到達(max)/持続時間 15分到達(max) 完了まで後4カ月間、修行の継続と知られないことを維持する。
