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【24話】闇の戦士たち
[壁の傷:ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶ ⅷ ⅸⅹⅺⅻⅰⅱⅲⅳⅴⅵ ⅶ ⅷ ⅸⅹⅺⅻ ⅰ ⅱ ⅲ ⅳⅵ]
表向きは明るく振る舞う人気者。
だが宝鐘マリンは、誰にも見せない闘いを抱えていた。
肉体の限界に挑む痛み。
その痛みの先でしか見えない、美しさ。
最近、巷で囁かれている噂がある。
「船長、最近ちょっと変わった……?」
配信画面に映る彼女の輪郭は、以前より研ぎ澄まされていた。
スパッツ越しに、赤いラインが走る。
頭のどこかに、見慣れない“鋭さ”。
「鍛えてる?……マア否定はしないけど」
「魔神が貧弱だったら一味のみんなもガッカリでしょ」
ゾッとするけど魅力的だった。
時々寂しい顔も見せる。
(途中だからね)
[ドンの屋敷の庭で]
シズコ
「ホホホ、いい子ね」
声が二重になる。
身なりのいい、男性からずっしりと受け取っていた。
丁寧に襟を正してやり、頬を撫でた
そして庭の隅にある小屋へと案内する。
「M3、お客さんよ」
小屋の中で、
立ちあがったミュラを見てシズコは少し表情を変えた。
「後は任せたわ」
そう言って出ていった。
男性
『遠慮はいらねえ、思い切り頼むぜ』
「フッ、どうなっても知らないよ」
ミュラは腰からひねって拳を振り上げた。
拳を振るった瞬間、ほんの一瞬だけ
“別の誰かの呼吸”が重なった
さらに2発、3発。
あ、あれ?……何かが変
男性は拍子抜けした顔をして立っていた。
「何、今の?赤ん坊でももう少しマシなファイトをするぞ」
オマエ、本当にミュラか?
憤った男性は力いっぱい殴りつけた、そしたらあっけなく倒れた。
『さんぴん、なめんじゃねえ。』
そう言って男は出ていった。
……なんだこれ、調子いいな
(いや、おかしいだろ)
胸の奥で、遅れて違和感が膨らんだ。
庭の広場で、
シズコが花の香を嗅ぎながら奥歯を噛んだ。
キリリ
花に顔を寄せた。
香りが、三つに分かれた。
ーーー
簡素な荷物だけを抱えたミュラは街をさまよい、いつしか築年数のかなり古いアパートの前で座り込んだ。
ふと見ると
誰かを待っているように、そこに座っている者がいる。
犬……?
ワンッ
(あの時の犬)
おいっ!
『あの赤いやつはどこだ。』
「クーン……、とガスが短く鳴く。その瞳には、かつての最強の刺客への同情が浮かんでいるように見えた。
『ふん……おまえも用がなくなりゃただの犬というわけか』
……あれ
『赤いやつってどんな奴だったっけ?』
24話 終わり
●現在のレベル:加重 80kg 到達(max)/ 持続時間 15分到達(max)
完了まで後8カ月間、修行の継続と知られないことを維持する。
