第22話:レッドゾーン、その美しさは死の色彩

[壁の傷:ⅰⅱⅲⅳⅴⅵⅶ ⅷ ⅸⅹⅺ
ⅻⅰⅱⅲⅳⅴⅵ ⅶ ⅷ ⅸⅹⅺⅻ ⅰ ⅱ ⅲ]
- 五百万人という狂気
生配信。登録者は五百万人を超えていた。
「るしあのここなんかもう、通報レベルで……」
「あんたたち、神様見たことないでしょ!」
かつて描いた、あの少年の絵を掲げる。
コメント欄が流れる。
コメント欄
『マリンの神様どんな絵なの?』
――ブゥン。
映像が、歪んだ。
- 絵の中の死神
え、何これ……。
目の奥がざらつく。
吐き気。
――でも。
「はい次いくよ〜!」
マリンは笑った。
- 真っ赤な胎動
さらに予想外の出来事が起こる。見る見るうちにマリンの身体が真っ赤に染まっていく。
視聴者の悲鳴。
『うわっ!』
『ハツイッ!』
『画面、熱くない?』
放送は落ちた。
「……最悪」
誰もいない画面に、呟く。
「……戻ろう。暗く湿った壁は今のアタシに心地よかった」
- 失われたもの
石室。
だが――
パピルスが、ない。
空気が、わずかに歪む。
「……誰?」
- 刺客
ー癒しの場ー
入口に寝そべっていた『ガス』が飛び起きる。『癒しのマミねいちゃん』の扉が開いた。
赤い髪の女。
――ミュラ。
「君、何をするんだ?」
手技を受けていた男性客がミュラの腕を取った瞬間、ミュラの髪がほどけ、一瞬で、空気が変わる。
男は逃げた。
ミュラが軽く身を引いてかわした瞬間、『あうっ』マミの蹴りは空を切った。
次の瞬間、首を掴まれていた。
「さあ、戻ろうじゃないか」
ガスが飛ぶ。
弾かれる。
一閃。マミの身体が、浮いた。
「フウッ、上出来だ。」
- 「熱を持つもの」
ガスが興奮して吠えだす。
「ちょっとちょっと!いったいなんなのこれっ」
倒れているマミに駆け寄ったが、気絶していた。
ミュラ『ちょうどいい』
『人外?』やや戸惑いながらマリンはつぶやく。
「……ふん。船長の聖域を荒らすとは、度胸があるわね。……消えなさい」
ミュラのパワーが右足に込められた時、彼女を中心に渦が巻き起こった。
一撃。
――壁が鳴る。
転がって呻くのは、ミュラの方だった。「あ…?」
「マミ!」
マミに駆け寄る。
触れる。
ジュッ。
「ヒィッ触らないで!」
驚いて手を引いた。
「あっ!ゴメンね」「………えっ?」
- 断絶
マミの目が、変わる。『……ここはどこだ?』
『あっ!』マミの内ポケットに二人の絆があった。
「マミ、なぜこれを……?」
「……それは、お前が持つものじゃない」
沈黙。
ガスの鳴き声だけが部屋に残った。
- 現在のレベル:加重 80kg / 持続時間 11分(目標 15分)
八十キロの期限まで ― 残り、8日。