ワタシが昔
都市ガス工事をしていた時の話を聞いてください!

【人間の無知と思慮の浅さについて】
ボクは若い頃に14年ほど都市ガスの工事をしてました。
毎日数回移動する、作業する、道具回収する、山のような報告書を書く。
忙しくて大変でした。
そんなとき、たまーに新築現場で図面を見て変だなと思うことがありました。
『その家はガスを使わないよ!』と聞いて、ぼくらはその瞬間涙がこぼれるほどの嬉しいサプライズなのでした😁✨️
なぜかと言うと、時間も回数もかかる辛い現場が一つなくなるからです。
まぁ、そんな都合のいいことはそうそうないものでして😅
つまりぼくら工事屋は、周囲から見るとぼくらが現場で作業している『主体』に見えますが。
実態は受けた仕事を実行している人間であって、その後ろに『仕事が欲しい!』社長や会社が存在します😆
そして、こんな話があります。
近所の人間が工事の現場を見て。
遅くまでやっているぞ!
道路に車を停めているぞ!
音を出しているぞ!!!
と気にする人は少なからずいます。
中には、その不満や腹立ちを『警察への通報』『本社への通報』という形でぶつける人もいました。
ところが、背後にいる『仕事をクレ!儲けたい!』張本人の社長にはダメージは届きません。
それで辛い思いをするのはやはり馬車馬の我々であります。
警察は我々に注意する。
元請けの会社は矛先を我々に向ける。
社長は我々を怒鳴る。
その様になる原因を作った張本人の社長が怒鳴るんだから笑っちゃいますよね。でもそれが真実だ😁
そんなときに思いますよ、多くの人は目に見えるものだけがすべてだと思っているんだな、その背後にまで思慮がまわる人は少数だ、と。
理不尽だと思いませんか?
でも、考えてみてください。
昔から変わらぬ世の中の仕組みなんじゃないでしょうか。
[第二部 カムイ伝と社会構造]
『目に見える手近な弱者や実行部隊に、構造の歪みや不満が向けられる。』
これは歴史のなかでも繰り返し見られてきた社会構造の一つなのかもしれません。
カムイ伝では、藩の権力者だけでなく、その末端で働くものまで含めた複雑な支配構造が描かれます。
目付の橘軍太夫、その手下として働く横目。横目自身もまた非人社会の側にいながら、権力側の役割を担います。
一方には百姓や下人、夙谷の人々がいる。
本来なら自分たちを縛っている構造へ向かうはずの不満が、さらに弱いものや隣にいる者へ向かってしまう。
当時と今とでは社会構造や規模は違いますが、形を変えてその構造は残っています。
会社や発注側が工程を決める。現場作業員はその工程に従う。近隣住民から見えるのは現場作業員だけ。そこで不満が生じると、いちばん手前にいる作業員に向かう。そして会社からもまた現場へ叱責が降りてくる。
「人は誰に怒っているのか。本当にその人が原因なのか。」
ボクは改めて考えたいと思う。
そして「一件仕事が減った」ときの感覚は、炎の中で一時だけの涼しい風が吹いたようなもの。と解釈させてもらい、締めといたします。
【終わり】
#社会構造 #責任の所在 #現場の声 #カムイ伝 #見えない構造






